革製品ムネカワMunekawa

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大阪駅からバスに乗って外を見ていると飲食店の店前の広告旗が揺れていました。

その旗には、「手作りの〇〇〇」と書いていました。

革製品でも飲食店でも、よくある状況です。

そんな時、ちょっと素直になれない自分がいます。

「手づくりでなかったらなんなの?」

 

「手づくり」「ハンドメイド」って良いイメージをつけるためには、とても便利なワードですが、革製品を作るメーカーとして感じる疑問。「手作り」「ハンドメイド」の定義がすごく曖昧な事。

どこまでが手作りで、どこまでが手作りでないのか?

昔は、お客様に「この革財布は手作りですか?」とか「このバッグはハンドメイドですか?」と聞かれるとウッと一瞬立ち止まってしまう事もありました。

革をミシンや漉き機やグラインダーなどの機器を使って加工をすると手作りでないのではないかと考えてしまっていました。

ですが、これらの財布やバッグを手作りと言わない事にしてしまうと手作りの財布やバッグは無くなってしまいますし、これらの財布やバッグを手作りと含むと全ての革製品が手作りになります。

 

 

世の中で「手作り」というキーワードをよくみる中で、何か自分の中で定義を決めないといけないと思って自分なりに「手づくり」の定義を決めました。

「機械を使うか使わないかではなく、一つ一つ思い入れをもって製品を作っている事」と定義づけしました。

この定義をもつようになってから、お客様に「この革財布は手作りですか?」や「このバッグはハンドメイドですか?」聞かれても素直に「はい。」と答えられるようになりました。

 

革製品を作る同業の方だけでなく、その他の物つくりをしている人たちは、「手作り」というキーワードにとても敏感です。

みんなが、そのことに対して自分なりに解釈して、その「手作り」の言葉を受け入れています。

手作りという言葉は、お客様にとっては付加価値をつける言葉ですが、作り手にとっては大量生産のものと同じ土俵で比べられているような感覚を持ってしまいます。

 

そのような事は、「手作り」というワードだけでなく、いろいろなところであることだと思います。

「手づくり」「ハンドメイド」「新鮮」「とれたて」「焼きたて」「高級」・・・など

イメージが先行していて、正確に伝えなくなっていることってたくさんあるなとあらためて感じました。

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