今日は前回に続き、2011秋冬の新作製品についてご紹介します。

今日ご紹介するのは、munekawaで一番の人気製品である二つ折り財布「Nhon(小銭入れつき)」「Retain(小銭入れなし」の進化版となるものです。

 

 この財布、最大の特徴はすべての縫製を手縫いで行い、糸とホックを除くすべてのパーツを革によって作られていることです。また、細部にこだわりを持って、少しでも長く使用していただけるように工夫を凝らしています。

現行のモデルからは一部デザインとサイズ、また内側に使う革を変更しました。

それでは詳しく見て行きます。

 

表正面.jpg外観はスタンダードな形の二つ折り財布。革の素材感を全面に出す、シンプルな仕上がりです。

 

内側.jpg現行モデルからの最大の変更点である、内側の革。ベルギー産の革で、繊維のつまりがよく、強さとしなやかな肌触りを兼ね備えた革です。また、着色されていない革のため、色の変化が激しく、使えば使うほどに表情を変えてくれることも魅力な革です。

内側を生成りに変更したことで、よりカッチリとした、ブリティッシュな雰囲気が出ているのではないでしょうか。

 

また.jpg現行モデルからのこだわりのポイントである、財布の折り曲げ部分。多くの場合、この部分のステッチが擦り切れることから傷みはじめます。裏地をつけないことで、余分なステッチを減らし、壊れやすい部分を減らしています。

 

小銭内側.jpg 札入れ裏.jpgこちらも現行モデルから継承されている革の素材を生かした、裏地をつけない作り。上記のとおり、無駄を限りなく省くつくりが、丈夫なつくりへとつながります。小銭入れのパーツはつながず一枚でとることで、負担のかかりやすい小銭入れもより壊れにくくなります。

 

  ラウンド.jpgデザイン的な変更点である、財布上部のラウンド。ただデザインのためにこの形になっているのではありません。まず、糸を外側にまでかけることで、革の接着部分の端が開いてくることを防ぎます。しかし、現モデルのようにストレートなままで、糸をかけると糸が革より出てしまうので、長く使うと、擦り切れてしまう可能性があります。そこで擦り切れることがないように、一段下げて、糸がこすれることがないようにしてあるのです。

 

見えないとこ.jpg生地や合皮を使うことの多い、裏側のパーツや見えない部分まで、すべて本革で構成されています。

 

糸目表.jpg

 

糸目裏.jpg縫いは一目一目丁寧に手縫いしています。下糸側もキレイな糸目が出ることが手縫いの特徴です。

 

札とコイン.jpg小銭入れのついていない財布はコインケースとセットでどうぞ。

コインケースも新作から、内側は生成りです。

 

今回の新作二つ折り財布は、今まで人気の高かったものを、更に長く、使いやすく使用していただけるように工夫を凝らした自信作です。

まだ、オンラインショップ上ではご購入いただけないですが、ご予約は受け付けております。(今ご予約いただくと、9月上旬頃のお届け予定です)また、ギャラリーにて、実際に手にとってご覧いただくことも可能ですので、興味のある方は、是非一度お問い合わせinfo@munekawa.jpください。

 

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以前から新作の話を何度か書いていますが、HP上では9月頃からUPする予定にしています。みなさんに見ていただける日も近づいてきているので、少しずつですが、このブログ上で先行して新作商品をご紹介していきたいと思います。

今回は以前にも紹介した「old&still」シリーズの中から、新作のコインケースです。

 

単体.jpgラグビーボールのような形が手の平にすっぽりと収まるデザインになっています。

小ぶりに見えますが、幅があるので収納力はたっぷり。

 

開いたところ.jpg柔らかい革を使用しているので中に入っているコインの量が少ない時には、クチュっと潰してしまえばかさばりません。

革製品というとキズが付きやすく、少し扱いづらいというイメージを持たれている方も多いかと思いますが、この革は多少のキズであれば、擦ることで目立たなくなります。そしてなにより使い込んでいくことで艶が出て、独特のやれた感じが出てくるのがこの革の魅力!

 

作っている私たちとしても、ハードに使って、革の味わいの変化を楽しんでいただきたいと思っています。

 

カラーはブラウン、プレーン、ブラックの3色。

 

3つ並び.jpgMunekawa-onlineでも9月頃から販売の予定です。

 

※7/26~7/28の3日間。MUNEKAWAギャラリーをお休みさせて頂きます。
 ご迷惑おかけしますが、どうぞ、宜しくお願い致します。

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今日は革用の包丁の話です。

包丁とはいっても、みなさんの家庭にあるような料理用の包丁とは大きく違い、刀身が非常に短く、真っ直ぐなのが革包丁の特徴です。

 

包丁並び.jpgまた、革包丁は片刃で、表側は軟らかい鉄、裏側は固い鋼の合わせたつくりになっています。

刃の厚みや幅は幾種類もあり、どういったものを使うかはその職人さんによってきます。

また、一本の包丁ですべての工程をこなす人もいれば、数本の包丁を作業によって使い分けている人もいます。

当然、使っていると切れなくなっていくので、自分で砥がなければなりません。この時、砥石に対して刃をあてる角度も使う人の好みによって変わってくるところです。

切っては砥ぎ、切っては砥ぎを繰り返す中で、少しづつ刃が短くなっていきます。

(写真右側がより長く使用し短くなったものです)

 

包丁比較.jpg下の写真のように逆手に持って、引きながら切るのが革包丁の切り方です。

細かい作業は手に力が入りますが、余計な力が入ると切り口が乱れてしまいます。革は切ってしまうと終わりなので、様々な作業の中でも特に丁寧に正確に進めていかなければなりません。

 

裁断.jpg

 

毎日のように使用していると、何かの時に他の人の包丁を持つととても違和感を感じたりします。よく野球選手が、他人にバットを触られると感覚が変わるから嫌だというような話を聞きますが、革職人も似たようなところがあるかもしれません。

同じ包丁という道具ですが、十人十色。一番使っている人が出る道具が包丁ではないかと思います。

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前回の続きで、実際に革に菱目打ちで穴を開けていく様子を撮影してみました。

実際に製品を作っている様子を撮りたかったのですが、先週の間に手縫い製品を作る機会がなかったため、革の端を使って再現してみました。

 

菱目カーブ.jpg前回書いたようにカーブの部分は二本の菱目打ちで穴を開けていきます。目のズレがないように、はじめに開けた穴の片側に二本の刃のうち一本を入れて、穴を開けるので、この場合は本当に一穴ずつ地道に進めていくことになります。

革のカーブのラインに沿って、なめらかに穴を開けていくこと、そしてその作業をいかに早くできるかが腕の見せ所です。

 

菱目直線.jpg一方直線の場合は、十一本の菱目打ちで穴を開けていきます。先ほどと同様一目刃をひっかけて進めていくので、十目ずつ穴が開いていくことになります。直線に穴を開ける方が簡単に思われがちですが、直線の場合は微妙なズレでもすぐにズレていることが目立ってしまうので、より正確に開けていくことが求められます。

また、これは二本目の場合でも気を付けなければならないところですが、重ねる革の枚数が多く、厚みがある場合などは、刃を斜めに打ち込んでしまうと表側(刃が入る側)と裏側(刃が出る側)でズレがでてしまい、表側はまっすぐに穴が並んでいるのに、裏側は穴が曲がっているということになってしまいます。

必ずしも平面な部分に穴を開けるばかりではなく、立体的になっていたり、浮いていたりと菱目を打ちにくい状況もある中で、常に裏の目まで意識を持って作業を進めていかなければなりません。

 

菱目道具.jpg穴を開けることに使う道具一式です。

打ち台、ゴム板(革の床面を貼りつけています)、ゴム槌、菱目打ち

 

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